家計管理の基本⑨|ライフイベントと資金計画(教育資金・老後資金)
ライフイベントに備えるという考え方
家計管理を続けるうえで重要なのが、未来のお金の流れを見通すことです。
日々の節約や投資も、最終的には「将来必要なお金を準備するため」に行うもの。
教育資金、住宅購入、老後資金――。
これらは人生で必ず訪れる大きな出費です。
事前に計画しておくことで、慌てずに対応できる家計をつくることができます。
主なライフイベントと必要資金の目安
| ライフイベント | 必要になる時期 | 概算費用(目安) | 備え方の例 |
|---|---|---|---|
| 結婚・出産 | 20代〜30代前半 | 約100〜200万円 | ご祝儀・貯蓄・共働き準備 |
| 教育資金(子ども1人) | 0〜22歳 | 約1,000万円前後 | 学資保険・つみたてNISAなど |
| 住宅購入 | 30代〜40代 | 約3,000万円前後 | 頭金+住宅ローン+修繕費積立 |
| 老後資金 | 60歳以降 | 約2,000万円程度 | 公的年金+iDeCo・投資・退職金 |
※数字はあくまで一般的な目安です。ライフスタイルにより変動します。
教育資金の備え方
子ども1人あたりの教育費は、幼稚園から大学卒業まで1,000万円前後が目安。
特に大学進学時の出費が大きく、計画的な準備が欠かせません。
教育資金の準備ステップ
- 目的額を決める(例:大学進学時に300万円)
- 期間を決める(例:18年間)
- 月ごとの積立額を算出する
【例】18年間で300万円貯める場合
- 300万円 ÷ 18年 ÷ 12か月 ≒ 月14,000円
- 学資保険・つみたてNISA・定期預金の併用が効果的
👉 ポイントは、「早く始めるほど負担が軽くなる」ということ。
老後資金の考え方
ニュースでも話題になった「老後2,000万円問題」。
これは、公的年金だけでは生活費をすべてまかなえないケースを示しています。
老後資金の準備ステップ
- 公的年金の見込み額を確認(ねんきん定期便で把握)
- 理想の生活費との差を計算
- iDeCoやNISAで長期積立を開始
【例】老後の生活費イメージ
| 項目 | 月額 | 備考 |
|---|---|---|
| 生活費 | 25万円 | 夫婦2人の平均的支出 |
| 年金収入 | 20万円 | 公的年金見込み額 |
| 差額 | 5万円 | 20年で約1,200万円の不足 |
👉 つみたてNISAやiDeCoで「年利3〜4%」の運用を20年以上続ければ、十分にカバーできる可能性があります。
人生マネープラン表をつくろう
家計を“点”で見るのではなく、“線”で考えるために、簡単な「人生マネープラン表」を作るのがおすすめです。
| 年齢 | 主な出来事 | 必要資金 | 貯蓄・投資計画 |
|---|---|---|---|
| 35歳 | 子ども誕生 | 10万円(出産関連) | つみたてNISA開始 |
| 40歳 | 住宅購入 | 3,000万円 | 頭金・ローン計画 |
| 50歳 | 教育費ピーク | 100万円/年 | 学資積立・運用取り崩し |
| 60歳 | 退職 | 生活費25万円/月 | iDeCo・退職金活用 |
| 70歳 | 老後生活 | ー | 年金+投資収入で補填 |
👉 一度作っておけば、将来の支出を見える化でき、資金準備の優先順位が明確になります。
私の体験談
私自身、子どもの教育費と老後資金の両立には頭を悩ませました。
しかし、人生マネープラン表を作り、「どの時期にどれくらい必要か」を書き出したことで、焦りが減り、行動の順序が明確になりました。
家計を“数字で見える化”することで、安心感が格段に違います。
まとめ
ライフイベントに備えることは、「未来の安心を買うこと」です。
- 教育資金は“早く・コツコツ”準備
- 老後資金は“長期・分散・自動”で積み立て
- 人生マネープラン表で“見通し”を持つ
未来に備えることは、今をより安心して生きるための行動でもあります。
読んでくださったあなたへ
お金の不安は、「見えないこと」から生まれます。
まずは紙とペンを取り出して、自分と家族の未来を書き出してみましょう。
今日から始める一枚の表が、10年後・20年後の安心につながります。

