家計を予算で回す④|毎月出るものと、年に1回出るものを分ける
③で、1年分の支出を19項目に割りました。
この記事では、その中を、動き方がまったく違う2つの枠に分けます。一般会計と特別会計です。
結論から言いますと、僕の家計が12月に毎年崩れていた理由は、この2つを同じ財布に入れていたからでした。
特別会計に入れるものを、先に決めた
原則第2条で、会計は一般会計と特別会計に分けると決めています。どちらに入れるかの線は、こう引きました。
- 特別会計……毎月の額が平らにならない支出、金額の大きい支出、それにあらかじめ見通しの立つ支出。お年玉、誕生日、住宅ローンの返済、学費、水道光熱費などが入ります
- 一般会計……それ以外。毎月だいたい同じ額が出ていくもの
この線の引き方で大事なのは、金額の大小ではなく平らになるかどうかです。お年玉は1年に1回しか出ていきませんが、出ていく月と額は毎年ほぼ同じで、前の年のうちに見通しが立ちます。見通しが立つなら、前の年に積んでおけます。
一般会計(2026年度)1,127,000円
毎月の生活費にあたる枠です。妻が管理しています。
| 項目 | 年額 | 月あたり |
|---|---|---|
| 日常食費 | 432,000円 | 36,000円 |
| コストコ費 | 180,000円 | 15,000円 |
| 雑費(日用雑貨・被服・その他) | 35,000円 | 約2,917円 |
| お小遣い(本人) | 240,000円 | 20,000円 |
| お小遣い(家族) | 240,000円 | 20,000円 |
| 合計 | 1,127,000円 | 約93,917円 |
食費を「日常食費」と「コストコ費」に分けているのは、買い方が違うからです。日常の買い物は週に何度もあって額が小さく、まとめ買いは月に1回か2回で1回が大きい。同じ枠に入れると、まとめ買いをした週に食費が足りなくなったように見えます。
特別会計(2026年度)580,360円
年に1回、または決まった月にだけ出ていく枠です。こちらも妻が管理しています。
| 項目 | 年額 | 出ていく時期 |
|---|---|---|
| その他(臨時の支出の枠) | 400,000円 | 随時 |
| お年玉 | 65,000円 | 1月 |
| 子どものクリスマス | 30,000円 | 12月 |
| NHK受信料 | 24,770円 | 年払い |
| 自治会費(募金込) | 20,000円 | 年1回 |
| ゴールドカード年会費 | 14,300円 | 年1回 |
| 神社費 | 12,000円 | 年1回 |
| 年賀 | 5,000円 | 12月 |
| ご年始 | 5,000円 | 1月 |
| ウイルス対策ソフト | 4,290円 | 年1回 |
| 新聞購読料 | 0円 | - |
| 合計 | 580,360円 |
新聞購読料が0円で残っているのは、やめた支出を項目から消していないからです。消すと、来年また契約しようかという話になったときに、いくらだったかが分かりません。0円で残しておけば、過去の年度の予実績表をたどれます。
特別会計(本人管理分)159,000円
僕が自分で払う分だけを、別の枠にしています。3項目だけです。
| 項目 | 年額 |
|---|---|
| 職場の会費 | 66,000円 |
| 勉強代 | 60,000円 |
| 中小企業診断士の更新代 | 33,000円 |
| 合計 | 159,000円 |
資格の維持にも、毎年お金がかかります。中小企業診断士は5年ごとの更新で、更新のためには理論政策更新研修を受ける必要があります。ここを予算に立てずにいると、更新の年に突然出ていく支出になります。
勉強代60,000円と職場の会費66,000円は、削りにくい支出です。削りにくいものを削れる食費と同じ枠に入れておくと、毎月の家計を見るときに判断が鈍ります。だから分けました。
12月に家計が崩れていた理由
上の特別会計の表を、月で並べ直すと分かります。
| 時期 | 出ていくもの | 額 |
|---|---|---|
| 12月 | 子どものクリスマス、年賀 | 35,000円 |
| 1月 | お年玉、ご年始 | 70,000円 |
| 2か月で | 105,000円 |
一般会計の月あたりが約93,917円ですから、12月と1月にはふだんの1か月分を超える支出が追加で出ていきます。これを毎月の生活費と同じ財布から出していたころ、12月に足りなくなるのは当たり前でした。
そして毎年1月に「今年は使いすぎた」と思っていたのですが、使いすぎてはいなかったわけです。出ていく時期が偏っているだけで、1年で見れば毎年同じ額でした。月で区切って見ているあいだは、これが分かりません。
特別会計に分けて、前の年のうちに105,000円を積んでおくようにしてから、12月と1月の家計は平らになりました。
線の引き方は、途中で変えていい
一度決めた線が、あとで間違っていたと分かることもあります。僕の場合は交通費でした。
2021年度(令和3年度)まで、交通費は特別会計に入れていました。年に数回の遠出で出ていくものだと思っていたからです。ところが1年分を集計すると、かなり高額になっていることが分かりました。毎月まとまった額が出ていく支出だったわけです。
そこで2022年度(令和4年度)から、交通費を一般会計のほうに移して予算化しました。2026年度は交通費300,000円とガソリン代192,000円の合計492,000円を、毎月の枠として立てています。
線を引き直した理由は、執行方針に書き残してあります。この「毎年書く文書」の話は⑥で書きます。
この記事で使った資料
- 筆者の家の「家計運用に係る原則」第2条・第5条
- 筆者の家の「令和8年度(2026年度)家計予実績表」一般特別会計シート
- 筆者の家の「令和8年度(2026年度)家計執行方針」令和4年度の予算編成について
ここまでは、1年のうちに出ていくお金の話でした。次の⑤では、10年後に出ていくお金を今の年度から積む話を書きます。僕の家の歳出のうち38.1%がここに入っています。
